量産職人的考察①ノリ → サイビ
私的なノリの考察です
今日はサイビ600について私なりの考察です
簡単に言うとサイビは片面でつく接着剤ですね 水分飛んじゃえば剥がれません
難点は扱い慣れないと使うのが難しいのと、ちゃんとついてたら絶対剥がれない事です(これは良くも悪くもですね)
ちなみに小物屋さんはサイビが主流です
理由は単純で紳士小物はヘリ返しが多いので塗ってすぐヘリ返したほうが
作業効率いいですしカード段の頭とかはノーミシンが多いですからね
(剥がれちゃまずい)
あと刻み(菊寄せ)する際もサイビみたいに半乾きじゃないと刻み念で
革寄せれないですから 必然的にサイビですね
サイビは竹べらかジラコヘラかデルリヘラで塗る人多いです
私はジラコヘラです 実際は竹べらの方が多いと思います。
サイビは慣れないと扱いが難しいです 何が難しいかというと
①塗る量 ②貼る(ヘリ返す)タイミング この2点ですね
私も慣れない頃は良くはみ出しましたし上手く使えてませんでした
これは関してはアドバイスはありません 練習(慣れ)あるのみです
参考までにですが私は雑誌とか厚めの紙に塗って練習しました
(薄い紙だとぐちょぐちょになってしまうんで)
こればっかしは人によって塗る量、塗る速さは違うので自分で正解を見つけるのが
一番の近道だと思います サイビはタイミングが大事ですから!
ただサイビは瞬間的につくわけでは無いので跳ね返る力に弱いように思います ガラス(顔料系)みたいに固い革をヘリ返すとヘリが起き上がってくることがあります 私はこれが結構ストレスです。革によってはボンド系に変える時もあります。
組み立てに使う場合はゴムノリ・ボンド系に比べるとノリ幅が必要だと思います
前者が3mmなら5mmは欲しいです
後、ガラス(顔料系)革の銀とは相性悪いです(染み込まないんで)同じ理由で
※ボンテ系も付かないです ※バイリン系は逆で染み込みすぎて付かないです
この辺はサイビではなくゴムノリ系統が無難だと思います。(※芯材)
後、サイビがビニ板につくと剥がしづらいので私はビニ板に養生テープ貼ってます
こうすると剥がしやすいです 後は、ビニ板についたらこまめに拭くことですね
拭くのを一連の作業に組み込んでも良いと思います
というか、そんぐらいの気持ちで使ったほうがいいと思います
サイビの使い方は職人さんそれぞれです ゆるいのが好きな人もいれば固いのが好きな人もいます 私は作業によって固さかえます(水の量を変える)600は少し硬めなので基本的に水入れて調整しないと使いづらいと思います。水は本当に少しづつ入れないと思ってるより緩くなるのでご注意ください
最後にサイビは使い慣れてくると減るのがものすごく早くなりますw
乱文、最後まで読んで頂きありがとうございました
次は、ゴムノリ・ボンド系書いてみます
※この考察はあくまでも私の主観なので様々なご意見ある思いますがあくまでも一例としてお考えいただければ幸いでございます